一覧に戻る文学・評論キッドの運命中島京子近未来とも寓話ともつかぬ風景のなかで、人と動物、文明と自然の境界がゆらぐ短篇集。表題作をはじめ、現代社会の不穏さを静かに掬い取る物語が並ぶ。淡い水色の地に、椰子の木と赤い実、横たわる人物、牛や虎、青い鳥を線画で配した装画。細い黄の罫で囲った構図は植物図譜のような落ち着きを湛え、白と緑、差し色の赤と黄が涼やかに響く。穏やかな画面の奥に、世界の輪郭が崩れる予感を忍ばせた一冊。About出版社集英社出版年2022年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁アルビレオ装画ナミサトリAmazonで見る