
高校生たちが「進化」をめぐる極限のゲームに巻き込まれていく長編SF。生存と適応の論理が、青春小説とデスゲームの形式を借りて加速度的に展開していく。表紙にはセーラー服姿の少女たちと少年が中央に集い、背後には淡い空、足元には乾いた草原と小さな黒い影が配される。タイトルは縦組みの太いゴシックで、左上には市松模様の帯と小さく重ねられた誤植のような縮小タイトル、上部には巨大な瞳がのぞき、ジャンルの異種混交を一枚で予告している。少年少女の素朴な眼差しと、不穏な気配が同居する構成が、物語の振れ幅をそのまま視覚化している。
著MitchellDavidStephen、北川依子
装丁坂野公一
装画木原未沙紀
早川書房 / 2020年
文学・評論