一覧に戻る文学・評論音のない花火砂田麻美声を上げないまま通り過ぎていく、日々のささやかな景色を掬い上げた一冊。表紙はアスファルトの継ぎ目に咲く小さな草花と、地面に散った薄紫の花びらを至近距離で捉えた写真が全面を覆う。青く沈んだ光のなかでコンクリートの粒子と花弁の輪郭だけがやわらかく浮かび、奥の壁と路面の境はほどけている。タイトルと著者名は白い明朝で写真の余白に控えめに置かれ、被写体への視線を妨げない。打ち上がらない花火のような静けさが、装丁にそのまま映る。About出版社ポプラ社出版年2018年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁大久保伸子カバー写真加藤アラタAmazonで見る