一覧に戻る文学・評論毒をもって僕らは冬野岬毒」を掲げるタイトルとは裏腹に、表紙には透明感のある少女像が水彩で描かれる。青みを帯びた長い髪が画面の半分を流れ、毛先や髪の隙間には赤い小さな滲みがいくつか散る。瞳と肌は青白く、薄水色のワンピースだけがやわらかく身体に寄り添う。白い余白を大きくとり、右側に縦に並ぶ太い明朝体のタイトルだけが画面を引き締めている。にじむ絵筆と硬質な活字、その温度差が、内側に静かに抱え込まれた何かをそのまま装丁に翻訳しているように映る。About出版社ポプラ社出版年2023年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁岡本歌織(next door design)装画ゴルAmazonで見る