一覧に戻る文学・評論山越くんの貧乏叙事詩芦原すなお貧しさを抱える青年・山越くんの日常を、可笑しみと哀しみの両面からすくい取る連作小説。口を開けて寝そべる主人公のまわりに、赤い達磨、ダイヤル式の赤電話、折鶴、鼻緒の草履、星条旗、蛙の置物——雑多な小物が舞台装置めいて散らばる。くすんだ青灰の地にコミック調の線描がはじけ、貧乏暮らしの猥雑さがどこか祝祭の一場面へと反転していく装幀である。About出版社ポプラ社出版年2013年ジャンル文学・評論Credits装丁bookwall(五藤友紀、松昭教)装画染谷みのるAmazonで見る