一覧に戻る文学・評論君たちは今が世界朝比奈あすか小学六年生の教室を舞台に、子どもたちのいまを多視点で描いた群像小説。白い余白を大きくとった表紙には、黄色の木製椅子に座る、あるいは背を向けて立つ数人の児童が淡い水彩で描かれる。輪郭線は細く揺らぎ、水色・若草・薄橙の服が透けるように重なって、互いに近いのにどこかばらばらな距離感をそっと示す。手書き感のある明朝のタイトルに「すべて」とルビが添えられ、まだ固まりきらない世界の手触りをそのまま掬い取っている。About出版社KADOKAWA出版年2021年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁坂詰佳苗装画カシワイAmazonで見る