
甘い罠
食をめぐる人間関係の機微を描いた小説。鏑木蓮の手による短編集で、日常の食卓に潜むやましさや欲望を静かに掬い上げる連作として読まれてきた。鮮やかな山吹色の地に、麦の穂を抱えて佇む女性と、白米・パン・パスタ・煮魚・味噌汁といった主食の数々が線描で配される。タイトル文字は白く抜かれ、麦束の縦のリズムが画面を貫く。明るい黄の甘さと、口元を覆う女性の仕草に潜む翳り——表紙そのものが、表題の二語の温度差を体現している。
About
Credits
- 装丁
- 坂野公一(welle design)
- 装画
- Minoru

















