一覧に戻る文学・評論蛇行する月桜木紫乃蛇行する川沿いの道を、小さな三人の影が夕陽に向かって歩いていく。まっすぐには進めない人生の道筋を、川の蛇行と月の運行に重ねて静かに描き出す一冊。淡い水彩のような筆致で塗られた空は横に流れる雲と陽の残光が混ざり合い、土手の緑と砂色の道がやわらかな対比をつくっている。タイトル文字は墨色で縦に配され、絵の余白にそっと溶け込む。歩みの遅さこそがこの物語の速度であることを、表紙そのものが告げている。About出版社双葉社出版年2016年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁高瀬はるか装画吉實恵Amazonで見る