一覧に戻る文学・評論二千七百の夏と冬(上)荻原浩太古の森を思わせる苔むした岩場、夕焼けに染まる空、毛皮らしき装いの小さな人影。タイトルの数字が暗示する遥かな時間のなかで紡がれる長編の上巻である。表紙は絵画的な筆致で密度高く描かれ、朱に滲む雲と深緑の岩肌が画面を上下に分かつ。白抜き明朝の縦書きタイトルが空を貫き、朱い円のなかに「上」の一字。暖色と寒色、空と地の対比が、題に置かれた夏と冬の振幅を静かに受け止めている。About出版社双葉社出版年2014年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁bookwall(五藤友紀、松昭教)装画影山徹(Amazonで見る