
うつくしい繭
東日本大震災の余韻のなか、東南アジアを舞台に、傷を抱えた人々の再生をたどる連作的な物語。表紙は、淡いグレーと生成りを基調にした絵画的なコラージュで、卵のような白い楕円形がいくつも浮かび、アーチや矩形の切り抜きが幾何学的に重なる。中央には繭を思わせる白い塊が静かに置かれ、タイトルの「繭」の一字だけが四角く囲まれて据えられている。やわらかな筆致と硬質な構図の拮抗が、殻に守られた生のかすかな鼓動を映している。
About
Credits
- 装丁
- 坂野公一(welle design)
- 装画
- ササキエイコ

















