
ヒマラヤから北極海、沖縄、シベリア、ユーコン川まで――地球各地を歩いた7年間の旅を綴る紀行随筆集。未知の世界へ分け入る旅人の眼差しが、土地と人と自然の輪郭を静かに描き出していく。表紙は上半分にクラフト調のベージュ地を敷き、縦組みのタイトルと著者名を端正に置く。下半分には雪稜が朝日に染まる山頂の写真を大きく引き、上下で「紙の静けさ」と「世界の鋭さ」が対をなす。余白ある書名面と尾根の稜線が重なり合い、机上の文字から地上の風景へと視線を導く一冊。
著乾ルカ
装丁新潮社装幀室
装画丹地陽子
新潮社 / 2014年
文学・評論