
落語家・春風亭一之輔が四十代を前に語る、ゆるくも芯のある人生相談集。仕事、家族、老い、迷いといった日常の小さな問いに、高座で鍛えられた話芸の呼吸でひょいと応える一冊。表紙は黄色い後光を背に、橙の羽織で扇子と小さな招き猫を手にした噺家を線画で描き、下部には聴衆らしき人々の後ろ姿が淡いピンクで並ぶ。手描きの太い書名と素朴な彩色、紙の白を大きく残した余白が、説教めかさない軽みと、ほのかな可笑しみを画面全体ににじませている。
著千年
装丁須貝美華
装画THORES柴本
小学館 / 2018年
文学・評論