
ロンドンを舞台に、若き心霊調査員たちが「人骨鏡」と呼ばれる怪異の正体に迫る人気シリーズの第二巻・下巻。前巻からの謎が収束へ向かう、クライマックスを担う一冊である。表紙は、左半分を覆う巨大な緑の頭蓋骨の幻影と、右側で剣を構える二人の少年少女を、燃え立つようなオレンジの炎の中に配したイラストレーション。明度の高いライムグリーンと暖色のコントラストが画面に強い緊張を生み、上部にはマットな水色の帯がタイトルを静かに浮かべて支えている。怪奇と冒険、その温度差が一枚に同居している。
著濱野京子
装丁城所潤
装画あわい
静山社 / 2023年
絵本・児童書