一覧に戻る文学・評論平成くん、さようなら古市憲寿安楽死が合法化された“現代日本”を舞台に、平成元年生まれの29歳が時代の終わりと自らの死を重ねて見つめる長編。深い夜の青を背に、紫やピンクの紫陽花めいた花々が画面いっぱいに咲き、その中心で薄布をまとった人物が光を浴びて立ち上がる装画が、生と消滅のあわいを幻想的に映し出す。タイトル文字は白の明朝で縦に大きく置かれ、華やぎと喪失が同じ一枚に同居する。終わっていく時代に手を伸ばす、その一瞬を封じ込めた一冊。About出版社文藝春秋出版年2018年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁大久保明子カバー写真榎本麻美Amazonで見る