
作家が愛猫トトとの日々を綴ったエッセイ。猫と暮らすことで見えてくる暮らしの細部や、言葉にならない情動を、静かな観察と率直な筆致で書き留めた一冊。表紙には木のスツールに顎をのせ、目を細めて眠る銀縞の猫の写真が大きく使われ、背景は淡い光に溶けるようにぼかされている。タイトルと著者名は細身の明朝で縦組みに置かれ、写真の余白に控えめに溶け込む。装丁全体が、見つめ続けた時間そのものの柔らかさをそのまま差し出している。
著秋田みやび
装丁岡本歌織
装画しのとうこ
KADOKAWA / 2016年
文学・評論