一覧に戻る文学・評論空色バトン笹生陽子少女たちが低い机を囲み、絵らしき紙を広げ、菓子をつまみ、互いの手元を覗き込む。何かを手から手へ渡していく時間を描いた青春小説。水彩の線画は柔らかく、四人の足元にだけ芝生めいた黄緑のにじみが広がる。タイトルは題のままの淡い空色、細い明朝で空気のように置かれた。白い余白と滲みの中の「いま」が呼応して、軽やかなバトンの手触りが装丁から静かに立ち上がる。About出版社文藝春秋出版年2013年ジャンル文学・評論Credits装丁野中深雪装画今日マチ子Amazonで見る