一覧に戻る文学・評論死者にこそふさわしいその場所吉村萬壱横たわる身体が緩やかな丘となり、その上に木が生え、小さな家が建ち、草花が芽吹いている。生と植物、人と風景の境界がほどけてゆく物語。淡いピンクと水色の空、水彩で滲ませたような淡彩が、本来不穏なはずの光景をどこか牧歌的な風景画へと変える。タイトルは黒の細い明朝で大きく余白をとり、帯のターコイズが画面に冷たい湿度をひと匙差し入れる。装いそのものが、日常の輪郭がやわらかく歪んでいく世界の入口になっている。About出版社文藝春秋出版年2021年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁城井文平装画Alfes SilvaAmazonで見る