一覧に戻る文学・評論バベル福田和代タイトルの「バベル」が呼び起こすのは、神話以来の塔と崩壊の比喩。屋上に佇む二人のシルエット越しに、紫紺の空と巨大な月、遠景で炎のように発光する尖塔がそびえる。電線が縦横に走る雑然とした街並みと、画面を縦に貫くサンセリフの白い「BABEL」の文字が、退廃と崇高さを同時に立ち上げる。混沌の都市から伸びる塔のモチーフが、現代の寓話としての射程を静かに告げている。About出版社文藝春秋出版年2019年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁木村弥世装画げみ(Karon)Amazonで見る