
電氣人閒の虞
電気人間」と呼ばれる都市伝説を題材にした怪異譚。語り手たちの証言を重ねるように、町に潜む見えない恐れの輪郭がたどられていく。表紙は青から橙へ移ろう夕空を背景に、電柱の上へ腰掛けるオレンジの人影を据えた一枚。放射状に伸びる電線、傾いだ街灯、足元に広がる街並みのシルエット、片隅にぽつりと浮かぶ月。旧字体で組まれた黄色のタイトルが、日常の風景にどこか古びた予兆を差し込み、空の上に潜む違和を静かな絵として封じ込めている。
About
Credits
- 装丁
- 坂野公一(welle design)
- 装画
- 星野勝之

















