一覧に戻る文学・評論花の子どもAuðurA.Ólafsdóttir+神崎朗子アイスランドの作家による長編小説の邦訳。母を亡くした青年が、ふいに父親となり、見知らぬ修道院の薔薇園を再生させるために旅立つ物語と紹介される。深い藍色の地に、金褐色の枝葉と数輪の赤い薔薇がアーチ状に絡みあい、画面上部には小さな流星が一筋走る。中央には幼い子を抱いて背を向ける青年の姿が静かに置かれ、白いシャツと淡い黄色のおくるみだけが薄明かりのように浮かぶ。植物画の装飾性と素朴な人物描写を一冊に収め、喪失と芽吹きが同じ枝の上に共存していることを、夜の庭のような色面が穏やかに告げている。About出版社早川書房出版年2021年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁早川書房デザイン室装画西淑Amazonで見る