
日本の山と森に暮らす動物たちを、研究者の知見とマンガの語りで子どもに手渡す一冊。カモシカ、鹿、ムササビ、雷鳥といった生きものが、ひとつの稜線を舞台に並ぶ。表紙は山吹色の地に、山と針葉樹を版画のようなフラットな面で描き、動物たちは細い線画で軽やかに配置。タイトルは黒の太い書き文字に、緑のクレヨン風タッチで「あえるよ!」と重ねられ、印刷文字と手書きの呼応が「会いに行ける」期待感を生む。下半分の白い帯にはマンガのコマや吹き出しが賑やかに踊り、図鑑的な静けさと物語の躍動を一枚に同居させている。
著土井善晴
装丁漆原悠一
装画鈴木康広
ミシマ社 / 2023年
暮らし・健康・子育て