一覧に戻る文学・評論ぼくが探偵だった夏夏の夜、少年が一人森の小道に立つ一場面が表紙のほとんどを占める。物語は探偵を名乗った少年時代の夏をめぐり、その記憶の淡い手触りを一枚絵が引き受けている。深い藍に沈む木立と黄の月、白シャツの少年、闇に散る蛍の光。手前を縁取る大ぶりの葉が、読者の視線を覗き見の角度へと導く。月光と同じ黄で縦に流れるタイトルが、夜の青と静かに響きあう。About出版社丹地陽子出版年2013年ジャンル文学・評論Credits装丁坂川栄治(坂川事務所)+坂川朱音(朱猫堂)装画丹地陽子