
連続殺人鬼を父に持つ少年が、街で起きた事件と向き合う海外ミステリの邦訳。原題「GAME」の続編にあたる、心理スリラーの系譜に連なる一作。表紙はレンガ壁と金網フェンスの裏路地に立つ少年をイラストで描き、ニット帽とくすんだ緑のジャケット、青い手袋がわずかな色彩として浮かぶ。背景の「NO PARKING」の貼り紙やドラム缶、夕闇に沈む赤茶色のトーンが街の閉塞感を伝える。原題ロゴだけが鮮やかなオレンジで打ち抜かれ、ありふれた風景に潜む暴力の気配を、静かな構図のなかに滲ませている。
装丁大久保明子
装画スカイエマ
スカイエマ / 2014年
文学・評論