
日々の家事の起点を「タオル一枚」に置き直し、暮らしを整える手立てを綴った一冊。表紙は白地に深い藍色一色で構成され、たたまれたタオルの上にそっと手を重ねる線画が中央に置かれる。タイトルは縦組みで右上に大きく配され、筆致を残した明朝体が清潔感と手仕事の温度を同居させる。淡い水色の差し色がタオルの輪郭に滲み、布の柔らかさをほのめかす。余白を広く取った構図そのものが、清められたあとの空気を写し取っているかのようだ。

著岡崎琢磨
装丁bookwall
装画syo5
朝日新聞出版 / 2016年
文学・評論