一覧に戻る文学・評論ヴェネツィアの陰の末裔上田朔也水の都ヴェネツィアを舞台に、影を背負う若者たちの運命を描いた長編。歴史と幻想が交差する物語の手触りが、表紙の青の濃淡から立ちのぼってくる。青いマントを翻す金髪の人物と、その背に身を寄せる赤毛の少年。背景には聖堂のドームと列柱が淡く溶け、夜空に光の粒が舞う。人物のイラストレーションは線が繊細で、衣の翻りや表情に物語的な緊張感が宿る。タイトルは細く白い明朝で縦に配され、画面の青と静かに呼応する。幻想と史実のあわいを、一枚の絵が静かに告げている。About出版社東京創元社出版年2022年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁長﨑綾(next door design)装画斎賀時人(imagejack)Amazonで見る