一覧に戻る文学・評論アパートたまゆら砂村かいり古いアパートを舞台に、隣人たちの息づかいがそっと交差していく日々を描く長編小説。夜の階段の踊り場で、外階段を降りるコートの女性と、開いた扉の向こうから鍋を抱えて顔を出す男性が、淡い室内光のなかで一瞬の視線を交わす。タイル張りの手すりや踊り場の質感まで丁寧に描き込まれたイラストレーションに、明かりに溶けるような淡黄色の細い明朝で縦組みされたタイトルが重なり、夜気の青と人工灯のあたたかさが静かに同居する。ふとした隣り合わせのなかに灯る、たまゆらの気配を一枚に閉じ込めた装丁。About出版社東京創元社出版年2023年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁長﨑綾(next door design)装画フジモトゴールドAmazonで見る