一覧に戻る文学・評論寄居虫女寄居虫女と書いてヤドカリオンナと読ませる題が、他人の場所を借りて生きる女性の影を立ち上げる。深いコバルトブルーの壁面と階段、足元に広がる桃色の地、右上に茂る緑の樹影。階段の上に佇む白いワンピースの女性は日傘を差し、絵具の筆触をそのまま残した装画の中で、どこか居場所を借りたまま立ち尽くしているように見える。黒の太い筆文字で重なる題字が、その違和をなお際立たせている。About出版社KADOKAWA出版年2014年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁坂詰佳苗装画網中いづる