一覧に戻る文学・評論恋する殺人オーディション御影瑛路オーディション会場の床にひとり座り込む制服の少女。倒れたマイクと、彼女を取り囲むように立つ他の出場者たちの脚——膝をついた視線の高さがそのまま読者の視点になり、競争の場に晒される孤独を伝える。タイトルは「恋する」と「オーディション」を白地で組み、その間に挟まる「殺人」だけが赤いラベルのように貼り込まれ、甘やかな響きを断ち切る異物として浮かぶ。淡いティールに統一された画面の冷たさが、舞台の華やぎとは別の物語が進行していることを静かに示す装丁である。About出版社KADOKAWA出版年2016年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁川谷康久(川谷デザイン)装画田中寛崇(ライラック)Amazonで見る