一覧に戻る文学・評論ウツボカズラの甘い息柚月裕子平凡な主婦が美しい女性に依存し搾取されていく、女同士の支配と甘い毒を描く長編サスペンス。漆黒の地に、垂れ下がる桃色の花房と、藪の中に身を横たえる白い裸婦が浮かび上がる。芥子坊主めいた青い実、棘のような枝、肉食植物を思わせる袋果が共存し、繊細な線描と濃密な色彩が植物図鑑と幻想画の境を漂う。タイトルは縦組みの明朝で控えめに添えられ、絵の毒気を引き立てる。甘さの奥に潜む捕食の気配を、装画がそのまま香らせている。About出版社幻冬舎出版年2015年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁アルビレオ装画サトウあこAmazonで見る