
祖父が若返りの実験に成功し、孫娘と再会する——科学と家族の物語を、軽やかなユーモアと希望で綴る児童小説。鮮やかな黄色の地に、試験管やフラスコ、目盛りの付いた支柱がそびえる実験器具のような構造物が描かれ、その各段に少女や老人、少年たちが小さく配される。手描きの線とフラットな彩色、底辺に流れる「Believe in the impossible. Possible.」の手書き文字が、物語の不思議さと前向きさを同時に立ち上げている。タイトル文字は素直なゴシックで、絵の賑わいを邪魔せず物語の入口を整える。

著三浦哲哉
装丁宮古美智代
装画長崎訓子
講談社 / 2021年
文学・評論