
旅するロボット〈タング〉と人間家族をめぐる物語の続編。今作ではシステムに飲み込まれていくロボットの行方を、英国作家がユーモアと哀感を交えて描く。表紙には、ブリキ色の小さなロボットが雪の積もる玄関先にぽつんと立つイラストが配される。格子窓と扉の青灰、地面の白、足元のオレンジが滲むようなタッチで重ねられ、画面右上には黄緑の欧文ロゴ、左上には黒の和文タイトルがやや歪んだ書体で踊る。素朴な筆致と少し不揃いな文字組みが、機械でありながら心を持つ存在の頼りなさと愛おしさをそっと包み込んでいる。
装丁峯崎ノリテル((STUDIO))+正能幸介 宮越里子((STUDIO))
小学館 / 2014年
雑誌