
1959年と1966年、岡本太郎が二度にわたって沖縄を訪れ撮影した写真と、その経験を綴った文章をまとめた一冊。真っ白な余白を大きくとった表紙には、太く重たい明朝の漢字で「岡本太郎の沖縄」が縦に大きく組まれ、その下に細い欧文で「TARO OKAMOTO OKINAWA」が静かに置かれる。さらに下段にはカメラを構える本人のモノクロ写真と「それは私にとって、一つの恋のようなものだった。」の一文。書と写真、漢字と欧文の対比が、対象に向かう熱量と、それを引いて見つめる編集の視線を同時に立ち上げている。

著真山知幸
装丁細山田光宣
装画伊達努
笠間書院 / 2022年
エンターテイメント