一覧に戻る文学・評論幻霙書名の「霙」は雪まじりの雨を意味し、儚く溶けゆくものへの眼差しが感じられる一冊。漆黒の地に大輪の青い花が浮かび、花弁は凍りついたように半透明で、芯にはひそかに金色の蕊が灯る。画面いっぱいに斜めに走る白い雨脚の筋が、花そのものを冬の空に降る一片の霙のように見せる。冷たさの底にわずかな熱を残す造形が、書名のもつ幽けさを静かに引き受けている。About出版社welle design出版年2013年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁坂野公一(welle design)カバー写真TAIZO TASHIRO+a.collection+amanaimages