一覧に戻る文学・評論廃墟の白墨遠田潤子打ち捨てられた廃墟と、そこに刻まれた白墨の跡をめぐる長編小説。過去から逃れられない人々の記憶と罪が、静かに浮かび上がる。深い黒を背景に、油彩で重ねられた白い塊と緑がかった陰影が画面を覆い、崩れかけた壁か瓦礫のような塊が暗がりに沈んでいる。タイトルは白の明朝で大きく組まれ、助詞「の」だけが朱に染まって、白墨の痕の生々しさを一点で引き受ける。闇に残された筆跡が、読む者の眼差しをそっと内側へ引き込む装丁である。About出版社光文社出版年2019年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁柳川貴代(Fragment)装画agoera(welle design)Amazonで見る