
人工知能の探偵「相以」が、結婚相談所での出会いをきっかけに本格推理バトルへと巻き込まれていく。天才研究者が遺した双子のAIが火花を散らす、ホームズとモリアーティの構図を現代に置き換えたミステリ。表紙は薄暗い室内に佇む長髪の少女を、青みがかった陰影とランプの暖色光で描いたイラストレーション。背景に淡く浮かぶ巨大な「5」の数字、足元の白百合、頬杖をついた思索のポーズが、論理の冷たさと人間めいた佇まいを同居させる。題字は明朝体を中央に大きく据え、機械の知性が抱える静かな緊張感をそのまま表紙の空気に映している。
著焦田シューマイ
装丁川谷康久
新潮社 / 2025年
文学・評論