
漢方薬局を営む著者が、季節の不調や心身の揺らぎに寄り添う養生のコツを一年365日分にまとめた一冊。表紙は若芽を思わせる黄緑を地に、自転車を漕ぐ人、鍋を覗き込む人、犬、薬研、生姜やトマトといった野菜や薬草、果実が版画調のタッチでちりばめられている。墨色の輪郭と朱の差し色が紙のざらりとした風合いに馴染み、タイトルは白い短冊に縦組みで静かに収められる。日々の暮らしのなかに溶け込んだ漢方の世界を、賑やかすぎず親しみのある手触りで提示している。
著郡司芽久
装丁古屋郁美
装画竹田嘉文
ナツメ社 / 2019年
科学・テクノロジー