
中学から漫才コンビを組んできた少年たちが、十六歳という年齢の手前で立ち止まり、進路や友情のかたちを問い直していく青春の続編。軽やかな掛け合いと、ふと立ち止まる内面の声が交互に積み重なる。表紙は白を基調に、背中合わせに立つ二人を水彩で淡く描く。白いシャツとデニムの簡素な装い、向き合わずとも離れない距離感が、相棒という関係の不安定さと確かさを同時に示す。細い明朝の縦組みと小さな欧文ロゴが余白に静かに配され、青春の途上にある呼吸そのものを掬い上げる。

著赤川次郎
装丁鈴木久美
装画宇野信哉
KADOKAWA / 2016年
文学・評論