一覧に戻る文学・評論なぎさ山本文緒地方の海辺の町を舞台に、家族や夫婦のままならなさと、それでも続いていく日々の手触りを描いた長編。砂浜に腰を下ろして釣り糸を垂れる男と、傍らに立つ女を捉えた水彩画のカバーは、淡い青の海と黄土色の渚をやわらかな筆致で重ね、空にはかもめが舞う。短冊状の白い余白に明朝体で置かれた書名が、画面の風の通り道のように作用する。波打ち際に立つ二人の距離感が、そのまま物語の体温を伝えてくる。About出版社KADOKAWA出版年2016年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁大武尚貴装画げみ(Karon)Amazonで見る