一覧に戻る文学・評論1R1分34秒町屋良平負けたボクサーの内面と、対戦相手への奇妙な思いをたどる芥川賞受賞作。リングの外側で揺れる青年の身体感覚を、抑制された文体で描き出す。鮮やかなオレンジを背景に、公園の象の滑り台と、グローブを抱えてただ立つ二人の人物。平面的な線描と長く伸びた影が、試合の熱気よりもむしろ、戦う前と後にある気だるい時間を浮かび上がらせる。勝負の場ではなく、その手前に置かれた身体を眺めるための一冊。About出版社新潮社出版年2021年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁新潮社装幀室装画小幡彩貴Amazonで見る