
新旧の話題作の「ツボ」を読み解く痛快エッセイ集。週刊誌での連載をまとめた一冊で、書物を介して時代と対話する著者のまなざしが穏やかに広がる。表紙は淡いグレーの余白に縦書きの題字と著者名を配し、机で本を開く人物の線画だけを小さく置く。墨一色の細い線、コーヒーカップ、積み重ねられた本——簡素な要素が読書という行為そのものを静かに浮かび上がらせる。余白の広さと一本の線が、頁をめくる時間の手触りをそっと伝えている。
著毎日新聞社
装丁渡邊民人+清水真理子+TYPEFACE
装画西川真以子
毎日新聞出版 / 2019年
社会・政治