一覧に戻る文学・評論燦 6 花の刃あさのあつこ時代小説シリーズの第六巻。鋭く張りつめた季節のなかで主人公が直面する剣の応酬と心の揺らぎを、抑えた筆致で描く一冊。表紙は、縞の藤鼠色の着物に渋い辛子色の帯を締めた若い女性を、紙が剥離したような白い背景に置く。傍らには銀灰色のあざみが棘を立て、題字の「燦」だけが朱でひときわ強く灯る。憂いを湛えた横顔と、紙の擦れ・墨の濃淡が生む湿度が、花の刃という副題の冷たさと響き合っている。About出版社文藝春秋出版年2015年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装画丹地陽子Amazonで見る