一覧に戻る文学・評論奇跡中村航+是枝裕和二本の新幹線がすれ違う瞬間に願いを叫べば奇跡が起きる——その噂を信じ、離れて暮らす兄弟たちが線路をめざして駆けてゆく物語。映画から派生した小説版である。表紙は夕暮れのピンクと深い藍が溶け合う水辺を舞台に、横一列に走り抜ける子どもたちの群像と、足下に映り込むその鏡像が静かに揺れる。遠景には小さな白い車体が二本、交差の瞬間に向かって滑り込み、願いの気配をたたえる。子ども時代の光と、それを受けとめる世界のやわらかさが、一枚の絵のなかに留められている。About出版社文藝春秋出版年2013年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁上楽藍装画宮尾和孝Amazonで見る