一覧に戻る文学・評論アルパカ探偵、街を行く紫が滲む夜の路地を、首に小さな鈴をさげた白いアルパカがゆっくりと歩く。隣に並ぶのは黒い外套の人物で、電柱や店先の灯りが濡れた路面に映りこみ、住宅街の生活感ごと夜の色に溶かしている。表紙は柔らかな筆致の夜景画。雲形の縁取りをほどこした縦長の白い題箋に明朝体の書名が置かれ、和の古典的な意匠と現代の街路が静かに重なる。日常へまぎれこむ一頭の異物が、物語の入口をそっと予感させる。About出版社NILSON出版年2016年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁望月昭秀(NILSON)装画げみ(Karon)Amazonで見る