一覧に戻る文学・評論まつらひ村山由佳夏祭りの夜を背景に、人の世の裂け目を踏みはずす男女の姿を描く連作短篇集。深い闇に沈む黒地のうえへ、緋色の鱗をなびかせる金魚が大きく一尾、長い鰭をゆらめかせて泳ぐ。鰭の流れはそのまま揺らぐ炎にも、水底にうねる藻にも見え、生と性のあわいを呑み込む。題字は細く端正な明朝体で天に置かれ、艶やかな朱と静謐な余白が、官能の熱とそれを見つめる眼差しの距離を同時に立ち上がらせている。About出版社文藝春秋出版年2019年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁関口聖司+城井文平装画ゴトウヒロシAmazonで見る