
クラスメイトの死をめぐり、中学生たちが自らの手で「学校内裁判」を開こうと動き出すミステリ長編、第II部の後半。決意を固めた者たちが、それぞれの正義と向き合っていく。書影は油彩タッチの装画が大きく面を占め、夕暮れの街を背に教室の机に腰掛ける少女と頬杖をつく少年を描く。橙に染まる空とくすんだ紺のスカート、木目の机が静かに対比し、タイトルの黒い明朝体が画面右に重く立ち上がる。十四歳の決意が抱える光と陰を、傾いた西日の温度がそのまま映し出している。
著中村文則
装丁新潮社装幀室
装画佐々木美穂
新潮社 / 2015年
文学・評論