一覧に戻る文学・評論くちびるに歌を離島の中学校を舞台に、合唱部の少年少女たちが歌を通して揺れる心や家族の影を抱えながら前に進んでいく青春小説。緑深い山と空を背景に、白いセーラー服と紺のスカートをまとった少女たちと白シャツの少年が波打ち際に裸足で並び、足元には赤い花びらが散る。やわらかなイラストレーションと、空に溶けるような白抜きの仮名タイトルが、湿度のある南国の光と少年期特有のまばゆさを画面いっぱいに引き寄せている。歌声が立ちのぼる直前の、息を吸い込んだ瞬間のような表紙。About出版社中田永一出版年2013年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁山田満明装画北沢平祐