
台湾出身の作家による長編コミックの完結巻。時空を超えたラブレターとして、緑にまつわる記憶と風景がやわらかな筆致で綴られていく。表紙は淡いアイボリーを基調に、花束を抱えた女性、頭上にとまる白い鳥、足元に寄り添うアヒルが線の細い水彩で描かれ、植物が画面の周縁から繊細に伸びる。タイトルは縦組みの明朝で中央に置かれ、英題と細い罫飾りが余白を整える。腰巻は白地に推薦文を縦組みで連ね、絵の静けさを邪魔しない。風と植物の手ざわりがそのまま装丁に移し替えられている。
著キタハラ
装丁next door design
装画山本さほ
KADOKAWA / 2022年
文学・評論