一覧に戻る文学・評論ていん島の記仁木英之ある島をめぐる物語を、得物を手にした少年と寄り添う一頭の狼の姿で予感させる表紙。装画は青と白の飛沫を重ねた水彩で、結晶のような白い破片が画面いっぱいに散り、躍動のなかに張りつめた静けさを宿す。タイトルは肉太の明朝体で下部に黒く据えられ、透明感のある絵と重い書体の拮抗が一冊の佇まいを引き締める。絵が紙の白地へほどけていく余白の取り方も、語り出される前の物語の気配を静かに差し出している。About出版社講談社出版年2019年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁西村弘美(角川書店装丁室)装画zunkoAmazonで見る