一覧に戻る文学・評論僕が電話をかけていた場所夜の静けさのなかで、誰かに届かない声を抱えた青年の物語。電話というモチーフが、距離や記憶、あるいは失われた相手との断絶を静かに浮かび上がらせる。深い藍と紫を基調にした表紙には、白い花を手にした少年と、傍らに置かれた天体望遠鏡と車椅子が描かれ、夜空に淡い光の粒が散る。木の幹のシルエットや遠景の街並みが奥行きを生み、縦組みのタイトルが画面右に静かに据えられる。沈んだ色調と小さな光の対比が、声にならない祈りのような余韻を残している。About出版社BEE-PEE出版年2015年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁BEE-PEE装画usi