一覧に戻る文学・評論少年少女漂流記三名の書き手による短篇集で、思春期の少年少女たちの心の漂流を描いたアンソロジーと読める。表紙では制服姿の若者たちが一艘の雲の上に集い、色褪せた旗を高く掲げる。旗には毛筆体の和文タイトルと、装飾的な英文の副題が並走する。背景は夕暮れから夜へ移ろう空のグラデーションで、橙・紫・群青が層を成す。雲の縁にしがみつく小さな逆さの人影が、物語にどこか不穏な気配を添える。漂流という比喩が、絵と文字の双方で立ち上がる一冊。About出版社chutte出版年2010年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁chutte装画古屋兎丸